【詩・絵】夏の音

夏の音

夏の音

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夏の音

夏の朝、蝉の声 にぎやかなテレビ 団地に響くカセットボイス 

ドアの向こうで待ってましたと待ち構える太陽 生きた眼。

夏の昼、風鈴と扇風機 そうめんを食べていた 氷とお茶 待ち時間 開け放たれた玄関

何もしゃべらない僕 頭のうえで、遠くの方から響く監視員の声。

夏の夕暮れ、PM7時 浸透する祭りの音 懐かしい デカイ空 ポロシャツを通る風 ぱらついた雨。

夏の夜、轟く花火 突然の雨 ウチワが必要 虫の声 わくわくした明日。

頭にぼやっとした思い出がよぎる。

スローモーションで流れる、映像の中の子供たち。

また響く花火の音。

僕は知っている、この匂いを。

見失ってしまったたくさんのちっさいルールの中で、僕はその夏、必死になって駆け抜けていた。

今と昔、懐かしいその匂いに間違えはない。

その中に生きる僕は、何を求めて笑っていたのか。

きっと今だって振りかえる事なんてないくらい、かけがえなく輝いている。

やけっぱちに生きる一瞬にこそ、青春が光る。

夏の夕暮れ、PM7時、浸透する祭りの音。

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