こんにちわ。
サンデーうぇぶりという媒体に掲載されている、アニマル・パニック・ホラー「ジンメン」という漫画の13巻を読んだので感想です。
ちなみに気持ち悪い画像もあるんで苦手な人は他の記事へ今すぐいってください!!
ジンメン13巻登場!
燃えてますねー。
いよいよ、堂々の完結巻となりました。
率直な感想
さて、前巻を個人的「神巻」認定したわけですが、今回はどうだったかというと、「微妙!」という感想です。
ただ、ジンメン(作者カトウさん)独自の発想があったりして、良い箇所もありました。
正直なところ、あってもなくても良い描写というか、「まあ、そうですよね」という感じの展開でした。
まあ、締めくくる為に用意された巻でしたね。
日下部さん再度登場する!
駐屯地?で出会った日下部さんが再登場しました。
「まさか、忘れたわけじゃないよな」って、いや、普通に忘れてたよって思いました。
これは作者の意図でしょうか?皆さんは覚えてたものなのでしょうか?
オオカガミノ発動
マサトの死へのストレスはピークに達して、ついに網膜に大鏡の暗証コードが現れます。
起動した、オオカガミにより、不二山を利用したワクチン散布が行われました。
なんか、実はこんなシステムでしたー!みたいな感じで表現されていますが、これって普通に思ってましたよね。
あと、水に当たらない奴も余裕でいますよね。
マサト死ぬ
そして、オオカガミを発動させた後、マサトは最後の力を振り絞って、鳥のジンメンを引きつける為に死んでいきました。
死ぬというよりかは、バラバラに散らばっていきましたね。
そして、なぜか最終的にお父さんもいい奴になります。
お父さんは、本当どっちなんかがよくわかりませんでしたが、人間らしく、優しいところもあるという事にしたかったんでしょうね。
ジンメンと向き合う
マサトは最後にジンメンと向き合いました。
ジンメンは勝手に作られ、そして、また勝手に淘汰されていくのだと。
そうですね…勝手ですよね。
そして、その事についてジンメンと話し合う機会がなかった事自体が問題なんだと言っています。
そうですね…そうだと思います。
そこで、マサトはジンメンであり続け、そのままの姿や思考能力を持ちながら生きたいジンメンは生きれるようにしたい、その代わりもう人間を襲わないで欲しいと持ちかけます。
しかし、思考能力を持ったジンメンには、もうそれぞれの意見があり過ぎてまとまらなくなっています。
文章で埋め尽くすこの描写は斬新で、カトウさん凄いなって感じました。
一部のジンメンからは、マサトの意見に賛同し、ジンメンのまま生きる事を望むものも現れます。
一旦は話がまとまりそうなところで、爆撃を受け、ジンメンはまたしても非常にも淘汰されてしまいます。
人類のあり方
人間がトップにいる事は難しくなる、だからこそのジンメン計画。
「幕引きする時がくれば、潔く去るべき」
そうなんですよね。でも、これは美談であり、実際の人間って潔く幕を引く人って少数なんですよね。
芸能人なんかがそうですよ。
だって、終わりを宣言したら、その時点で終了になってしまい、誰からも相手をされなくなってしまうんですから。
だから、必死にずりずりといく訳ですよね。
そして、それがまた大きな悪を産んでいくんですよね。
なかなかうまくいかないんですよね。
意外だった描写
マサトがヒトミに「好き」と告白するタイミングが意外だと感じました。
カトウさんの発想だったらどんな展開で最後告白するのだろう?あえて、告白しない?できない?遠回しの言い方をする?など少し期待していました。
しかし、多少引っ張った上で、去り際に直球で伝えるという描写となりました。
「普通に伝えた!」と思いましたね。
ヒトミの顔が怖いです。
恐ろしいのは、ラストのシーン。
ハイヒールモモコみたいな女の人が犬を散歩しており、最後に挙動の怪しい犬を覗き込む描写があったのですが、これは誰もが「はい、ジンメンではなく、かわいい犬でしたー。めでたし、めでたし」的な展開を想像できたと思うのですが、普通にジンメン犬が出てきましたね。
これも意外でした。
予想できる展開ではなかったものの、変化球でもない直球でしたね。
普通に鳥のジンメンがばら撒いてるって事ですよね。人類滅亡でしょ…
もしかすると、ジンメンの続編あり?という可能性も‥でも、あんまり出てくるキャラ(ヒトミとか)別に好きじゃないから、やるならキャスト総入れ替えで期待したいですね。
おまけページ
あちゃー、ガッチリ触っている‥いや、握っていますね…
あとがきを読んで
あとがきの方を読ませていただきましたが、作者のカトウさんは別に動物好きでもなかったようです。
それでも、絵の上手な人は簡単に動物とかかけちゃうんですね。
連載にあたり最初に提案した案は5案あって、その中で人面ネタの反応が良かったようで、きっかけは街中で見かけたネコだったそうです。
そう思うと、走りながら考え、描いてたんだなあーと感慨深いものがありますね。すごいです。
ちなみに井の頭公園にハナヨの元になった「はな子」という象がいるようです。おそらく動物園だと思います。
これまでのジンメンを振り返る
それでは、これまでのジンメンを振り返ります。
ジンメンとの出会いは、ツイッターの広告で面白そうな漫画を見つけたので、購入したのがきっかけでした。
まず、トータルの感想としては、前巻の12巻がよかったのも含めて、「面白かった!」と言えますね。
特に1〜4巻あたりまでは、だいぶ世紀末感もあり、かなりワクワクして読んでいましたね。
雲行が怪しくなってきたのは「駐屯地へ向かい出したあたり」でしょうか。永長などの飼育員が現れ出してからも失速気味でしたね。
グロテスクな表現などは、良かったですが、最後の方の戦い系になると「何書いているかわからない現象」が多発して、これもあまりよくなかったです。そもそも戦い系を求めているのではなかったので。
話の筋や、動物がゾンビ化して反乱するあたりの設定はすごく面白かったですけど、話にすると13巻もいらず、7.8巻で終われるような感じもしました。四季族あたりの流れは本当に不要だったと思います。
途中で仲間が増えていくのも、いまいち必要なのか、絆があるのかどうか、あまり感じ取れませんでした。
そう考えて書いていると、ジンメンの感想として、「ジンメンという設定」「ジンメン計画の謎」「グロテスク」「事象の背景」なんかが良かったのかなと思います。
特に、人間の愚かさや想いなんかをきちんと言葉にして表現できているというところは大変良かったと思いましたし、それと同時に、作者カトウさんがしっかりと思慮深く考える事のできる人なんだと思いました。
という事で、ジンメン面白かったです!
ありがとうございました!
藤原達也をマサト役で実写映画化とカトウさんの次回作を楽しみにしたいと思います!
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